どうやら最終区担当の小山です。
FusicのPHPMatsuri2011 レポートも最後です。何やらハードルが上がっているように見えますが、そこはスルー力を発揮します。
PHPMatsuriリレーブログで「FusicがPHPMatsuriに参加すべき意義」というエントリーを書きましたが、「実際はどうだったのか?」について考えてみたいと思います。
PHPMatsuri前
前のエントリーはどちらかというと自分個人の考えが強かったのですが、あるとき弊社社長からこんなメールが社内に送信されました。
“今、気付いたけど、小山君がいいこと書いてました。
blog.fusic.co.jp/archives/1869
PHP Matsuri に参加する方々、ぜひ何かを感じて
帰って来て下さい。”
会社としても4人を送り込むわけですから、期待しないわけにはいかないです。
ただ、この時点では4人ともそこまで意気込んではいなかったのではないでしょうか。
はたしてPHPMatsuriで何を感じたのか
「PHPMatsuriで何かを感じることができたのか」
それは今までの3回のエントリーを見ていただければ一目瞭然でしょう。
傍から見ていても違いが分かるほどです。
例えば、先日CakePHP2.0のリリースがありましたが(おめでたい!)、
今まで以上に社内で話題になっているように感じました。
CakePHP界隈の人の話題もでるようになりました。
では、「具体的に何が変わったのか」、自分なりに分析してみたいと思います。
会社の外をより意識するようになった
PHPMatsuriをはじめとして勉強会やカンファレンスで、最も良い効果のひとつがこれだと思います。
さらにPHPMatsuriはハカソンイベントです。
「会社の外の人と同じ環境で開発できる」
これができるイベントはなかなかありません。
ネットを通じて一つのプログラムを開発するのもかなりエキサイティングな体験ですが、
実際に同じ場所で、いつもと違った人と一緒に開発するのはさらに刺激的です。
ちなみにこの体験はかなり中毒性があるらしく、PHPMatsuriにリピータが多いことからもそれが証明されているのではないでしょうか。
ライブラリを「使う」意識から「作る」意識により傾いた
何かのシステムを作るとき、目指す目標は「システムを完成させること」です。
ただ、その目の前の目標だけを追っていたら毎回同じように苦労するでしょう。
「システムを完成させること」と同時に
「次のシステムでも使えるような機能に」「いつか別のシステムでも使えるような機能に」
「どこかの誰かが使えるような機能に」
という意識を持つことで、次のシステムを作るとき楽になるかもしれませんし、
そういう意識を持つことが結果的にソースコードが綺麗になることにつながります。
なかなか日々の業務に追われていたら変えたい意識もなかなか変わることはできませんが、
PHPMatsuriではフレームワークの開発者やライブラリの開発者が一堂に会しています。
その人たちの考えに少しでも触れることができます。
むしろ触れずにはいられない環境です。
さらに「次の日のLT大会」のための、業務でない「何かを」作ります。
多分PHPMatsuriに行く前の、開発ネタを考えるときから何かを得られたのではないでしょうか。
プログラムの世界を楽しめた
何で括ればいいか良い言葉を思いつきませんでしたが、
PHPMatsuriはPHPやJavaScriptをはじめとした「プログラムを通じて楽しむ環境」だったように思います。
プログラムの世界を楽しむことができれば、
35年定年説なんて関係ないでしょうし、日々の仕事も楽しくなることうけあいです。
PHPMatsuriに行くことを決めた時点でいつも楽しめているんでしょうが、
PHPMatsuriに参加したことで、いろんな人と交流ができて、さらに楽しむ術を覚えたように思います。
この楽しみがもっと増えればいいなと思っています。
結論
当初のもくろみ以上にPHPMatsuriはFusicのプラスになった
4人がそれぞれ精一杯過ごせたと思います。
フレームワークのコアデベロッパに相談したり(貴重!)、
ハッカー精神よろしくアグレッシブすぎるものを開発したり、
会社の外の人とはじめて一緒に開発する環境を体験したり、
さらには全員が最後に成果を発表できて、
確実にプラスになっています。
PHPMatsuri青年団の皆様、この場を借りて御礼をいいたいと思います。
本当にありがとうございました!
来年
来年のことを言うと鬼が笑うので、あまり考えないようにしていますが、
来年もPHPMatsuriが開催されて欲しいと思っています。
ただ、PHPMatsuriを開催するのに多大な労力がかかっていることも知っています。
もし来年PHPMatsuriが開催されるなら、
そのための協力はできる限りしていきたいなと思っています。
ちなみに
自分は今年はこんなものを作成していました。
ハッカー賞次点をいただきました!ありがとうございます!
何が一番面倒かって仕様が複雑すぎで実装に先が見えないことです。