連発してどうもスミマセン、山本です。
先日、CentOS5.5をネットワークインストールする際につまづいたので、その際のメモと注意を書かせてもらいます。
CentOSをインストールするにあたっては、まずはブートしなければいけません。
その方法としては、
・CDからブート
・USBメモリブート
・ネットワークブート(PXEBoot)
敷居の高さは、上から順に高くなるかと思います。
CDからブートは、単にブート用のisoイメージを取得し、CDに焼き、ブート時に選択するだけで簡単ですが、
USBメモリからブートも、ネットワークからのブートも、ちょっとした設定がいるのでやや面倒です。
しかし、USBメモリからブートに関しては、楽にできるツールもあるためやや敷居が下がる感じです。
今回はUSBメモリからブートをすることにします。
(どうせなら、全てネットワークにすればいいのでは?というツッコミはなしで。。。
USBメモリならではの問題がありますので)
USBメモリをブート用のデバイスにするためには、まずはネットワークインストール用のisoイメージを取得します。
CentOS5.5の64bitであれば、
CentOS-5.5-x86_64-netinstall.iso
という名前で配布されてます。
このisoイメージを基に、USBメモリからブートできるようにするには色々と設定が必要ですが、
UNetbootinというソフトを使えば、簡単に作成できます。
UNetbootin – Homepage and Downloads
ソフトを起動し、USBメモリを挿し、isoイメージを選択してOKを押すだけで必要なファイルが作成されます。
そして、このUSBメモリをサーバーに挿し、ブートを行ないます。
ネットワークインストールを行うためには、”Installation Method”という画面で、”FTP” (もしくは”HTTP”)を選択します。
そして、FTPのサイトの設定です。
FTP site name : “任意のFTPサイト”
CentOS directory : xxxxx/linux/centos/5.5/os/x86_64
※Directoryはサーバーによって異なりますが、バージョンの次のディレクトリは isos ではなくて、 os であることに注意
後は、通常のインストールと同様に進めます。
しかし、無事インストールも終わって、いざ起動と思ったらGRUBが見つからないとのことで起動しませんでした。
なぜだろうと思い、試しにUSBメモリをもう一回挿して、そこから起動させると無事、ログイン画面が表示されました。
どうやら、GRUBがUSBメモリへ書き込まれたようです。
これを回避するためには、GRUBに関するファイルを本体へコピーすればいいでしょうが、インストール時において設定を変えることで回避できます。
インストール時に「高度なブートローダーオプションの設定」にチェックを入れて設定をすればいいのですが、
CentOS5.5からでしょうか、その項目が見当たりませんでした。
試行錯誤の末、以下の順序でその項目に辿りつきました。
まず、パーティションの設定画面で、「パーティションレイアウトの再確認と変更」にチェックを入れて次に行きます。
次に表れる画面では、そのまま次に行きます。
次の画面でようやく、「高度なブートローダーオプションの設定」が表れました。
これにチェックを入れて次に行きます。
ここで、ドライブの順序を編集します。
初期ではUSBメモリが上にきているので、本体のディスクを最上部へ移動させます。
これで、無事に本体から起動することができるようになります。