はじめまして。Fusic 仁井です。
今回、Eucalyptusの導入とNagiosとGanglia監視環境の構築を行ないましたのでその話をば。
NagiosとGangliaはどちらも監視ツールですが、それぞれサービスの監視とプロセスの監視をしてくれます。
どちらも表やグラフなどで状況を表示してくれますので視覚的にわかりやすく、また、設定によって複数サーバの監視も可能となっています。
ちなみに、監視ツールと聞いて色々と思い浮かべる人もいるかとおもいますが、これらはEucalyptusが公式に対応しています。なのでEucalyptusを監視する場合、この組み合わせがよろしいのではないかと。
今回はCentOSにEucalyptusをインストールするところまでを解説します。
Eucalyptusについてはこちらの記事等に説明やコマンドがありますので、細かい部分についてはそちらを。
OSが違いますがコマンドに違いはありません。
まずは環境説明から。
今回構築した環境の組み合わせは以下のようになります。
192.168.24.203:監視用
192.168.24.202:Eucalyptus CLC,CC
192.168.24.201:Eucalyptus NC
OSはすべてCentOS5.5を使用しています。
さて、それでは構築手順を。
Eucalyptusのインストール
Eucalyptusのインストールについて、今回はリポジトリを追加してyumでやってしまいます。楽ですので。
まずは、192.168.24.202のマシンにEucalyptusCLCとCCを入れます。
# vi /etc/yum.repos.d/euca.repo [euca] name=Eucalyptus baseurl=http://www.eucalyptussoftware.com/downloads/repo/eucalyptus/1.6.2/yum/centos/ enabled=1 # export ARCH=x86_64 # yum install eucalyptus-cloud.$ARCH eucalyptus-cc.$ARCH eucalyptus-walrus.$ARCH eucalyptus-sc.$ARCH --nogpgcheck |
ARCHの値は、32bit時には「i386」としてください
CLC起動
# /etc/init.d/eucalyptus-cloud start |
CC起動
# /etc/init.d/eucalyptus-cc start |
NCのインストール
次に、192.168.24.201のマシンにEucalyptusNCをインストールします。
# export ARCH=x86_64 # yum install eucalyptus-nc.$ARCH --nogpgcheck |
ARCHについては同上です。
ちなみに注意点としまして、EucalyptusはXendが動いていないと動かないので、起動時にXenKernelを使うようにしておいてください。
次に、Eucalyptusの環境的な設定をしていきます。これ以降の作業はすべて192.168.24.202で行ないます。
クラスタの追加
# /usr/sbin/euca_conf --register-walrus 192.168.24.202 # /usr/sbin/euca_conf --register-cluster LOCALCL 192.168.24.202 # /usr/sbin/euca_conf --register-sc LOCALCL 192.168.24.202 |
確認してみます。
# /usr/sbin/euca_conf --list-walruses registered walruses: walrus 192.168.24.202 # /usr/sbin/euca_conf --list-clusters registered clusters: LOCALCL 192.168.24.202 # /usr/sbin/euca_conf --list-scs registered storage controllers: LOCALCL 192.168.24.202 |
ノードの追加
# /usr/sbin/euca_conf -addnode 192.168.24.201 |
また確認してみます。
# /usr/sbin/euca_conf --list-nodes registered nodes: 192.168.24.201 LOCALCL |
euca2oolsのインストール
# wget http://www.eucalyptussoftware.com/downloads/repo/eucalyptus/1.6.2/yum/centos/i386/euca2ools-1.2-0.1.rc1.i386.rpm # rpm -Uvh euca2ools-1.2-0.1.rc1.i386.rpm |
あとはインスタンスを立ち上げればOKです。
インスタンスの状態は以下のコマンドで確認できます。
# euca-describe-instances RESERVATION r-4CCD07DE admin default INSTANCE i-4D0D0940 emi-40321247 192.168.24.73 192.168.24.73 running mykey 0 m1.small 2010-09-01T08:54:10.856Z LOCALCL eki-5DF61296 eri-1B10156F RESERVATION r-46D108E5 admin default INSTANCE i-403D074E emi-40321247 192.168.24.89 192.168.24.89 running mykey 0 m1.small 2010-09-01T02:27:01.583Z LOCALCL eki-5DF61296 eri-1B10156F |
このように、INSTANCEのステータスがrunningに成っていたらOKです。これがすぐにterminatedになるようでしたら、前述の「Kernelの指定がきちんと出来ているか」等確認してみるのが良いかと。
今回はここまでとなります。次回はNagiosのインストール〜設定、Eucalyptusの監視までを行ないます。