{ 2010.4.5 }

Ubuntu 9.10でUEC構築 ~インストール~

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Fusic 平田です。
「次回は」と書きつつ間が開きすぎて申し訳ありません。
靭帯が切れたりしていたということで、ご容赦ください。。。

というわけで、前回の続きでEucalyptusインストールのお話です。

マシンとネットワーク

今回使用するマシンのスペックは以下になります。
Dell PowerEdge T105
CPU: Quad-core AMD Opteron 1354
メモリ: 4GB
HDD: 250GB 7,200rpm
CPUがAMD-V対応であることを条件に選定しています。
これを2台使用し、それぞれFrontendとBackendとして使用します。

ネットワーク構成としては、前回の記事にあった
ネットワーク構成図
の構成で組むことにします。

IPアドレスはそれぞれ以下の通り。
[Frontend] Cluster Controller他1 : 192.168.11.100/24
[Backend] Node Controller: 192.168.11.101/24

仮想インスタンスには、内部IPとして自動的に1つのIPアドレスが割り当てられます。
これはインスタンス同士、あるいはEucalyptus内部の通信に用いられます。
これとは別に、外部からの通信用に別途IPアドレスを割り当てることが可能です。
この「仮想インスタンスが外部とのやりとりに使用するIP」がPublic IPです。
今回はPublic IPとして192.168.11.201-220/24を割り当てます。

インストール

Ubuntu公式サイトからUbuntu 9.10 serverのISOファイルをダウンロードし、インストールCDを作成します。
作成したCDから起動すると、
言語の選択
言語の選択が表示されるので「日本語」を選択します。

Ubuntu 9.10 Serverから、インストール項目に
インストール画面
「Ubuntu エンタープライズ クラウドをインストール」が追加されているので、これを選択します。

以降は通常のUbuntuインストール手順ですが、途中いくつか異なる点があります。
Cluster選択
ClusterとNode、どちらとしてインストールするかを選択。
Clusterの場合は「Cluster」を、
Node選択
Nodeの場合は「Node」を選択します。

ここで注意点をひとつ。
Ubuntuでは全体、もしくはホームディレクトリの暗号化が可能です。
ただし、暗号化したファイルシステムを使用した場合は起動imageが正常に動作しないので、今回は暗号化しません。2
ディスクガイド
ホームディレクトリ暗号化

Cluster側は、さらにいくつか設定項目があります。

Cluster名入力
Cluster名の入力。
任意のCluster名を入力してください。

Public IP入力
Public IPの入力。
今回は「192.168.11.201-220」と入力しました。

以上でインストールは完了です。

なお、前回の記事で仮想化技術に対応していないCPUのマシンをNodeにしようとした場合は
Nodeインストール時の警告画面
こんなのが出ると書きましたが、これが出るのはインストールの最後です。
結構げんなりすること請け合いですので、Node側のマシン選定にはご注意ください。
ちなみにCluster側は出ません。3

インストールはこれで完了です。
設定まで含めようと思ったのですが、長くなったので次回に回します。

  1. Cloud Controler, Storage Controller, Warlusが一緒に入ります。 []
  2. ホームディレクトリ上で作業する事が多かったので、ホームディレクトリも暗号化していません。 []
  3. 試しに余ったマシンにClusterを入れてみたところ、仮想インスタンスの起動までは動作しました。 []

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