{ 2010.1.25 }

Ubuntu 9.10でUEC構築 ~まえがき~

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FusicはWebシステムの開発会社ですが、一方でいろいろと技術ネタに取り組んでおります。
その中の1つにEucalyptusがありまして、今日はそのお話を。

Eucalyptus(ユーカリプタス:社内でユーカリと言えばこれか、もしくは以前お土産でいただいたユーカリ飴です)というOSSがあります。
Amazon EC2/S3のクローンに位置づけられる、OSSのクラウド基盤構築ソフトウェアです。
昨年の10/29にリリースされたUbuntu 9.10(Karmic Koala)のServer版に組み込まれ、「Ubuntu Enterprise Cloud(以下UEC)」と名前を変えました。

<余談>
それ以前のUbuntu9.04(Jaunty)で既にプレビュー版は公開されていましたが、
- apt-getでeucalyptus他をインストール
- /etc/eucalyptus/eucalyptus.confを編集
- いろいろとトリック1 2 も混ぜて
- やっとこさ動く状態に
とまあ非常にひちめんどくさい手順が必要でした。
9.10ではそのあたりがだいぶ楽になっています。
</余談>

以下、弊社での構成についてざっと説明します。

1. マシン
Eucalyptusではhypervisorとしてkvmかxenを選択できます。
が、Ubuntu環境においてはkvmを使うのが標準的です。
# そもそもUbuntuにおけるxenサポートが8.10以降で切られていますし。
というわけでkvm環境を選択することになりますが、ここで注意したいのがCPU。
Node(厳密には、kvmが動作するマシン)については、CPUが仮想化対応していなければいけません。
Intel系ならIntel VT、AMD系ならAMD-VをサポートしているCPUが必要になります。
確認方法ですが(んなこと確認すんのめんどくさいって言ったら後で泣きます 理由は後述)、
Intel系:パソコン工房さんのIntel VT対応表を参照
AMD系:AMD製品リスト→左側検索「Virtualization」をYesにして検索
で調べるか、既存マシンについては

$ egrep '(vmx|svm)' /proc/cpuinfo

で引っ掛かるかどうかでも調べることが可能です。

2. ネットワーク構成
シンプルな形で構成しています。
ネットワーク構成図
後ほどPublic IPなんかの説明に関わってきますので、ぼんやりと頭に入れておいてください。

とりあえず、前提はここまで。
次回はインストールと設定を行います。
ちなみに先のCPU選定を怠けた場合、Nodeインストール中に
Nodeインストール時の警告画面
こんなことになるので、すぐ分かります。

  1. 事前に mkdir -p /var/run/eucalyptus/net しないと動かないとか []
  2. Java VMがFull GCするタイミングで固まるのでパラメータ調整とか []

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