{ 2010.12.9 }

Xcodeを(あまり)使わないでiPhoneアプリの開発

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    こんにちは、そしてはじめての人ははじめまして。
    たぶん、Fusic社員の中野です。

    Fusic Advent Calendarということで、何か記事を書かなければいけなくなりました。他の人の記事はなんか難しそうな記事ばかりなので、軽くプレッシャーです。

    さて、iPhoneアプリを作っている人は、おそらく”Xcode”を使っている人がほとんどではないかなと思っています。弊社でも数人iPhoneアプリを作っている技術者がいますが、ほぼXcodeを使用しています。

    XcodeといえばMacについてくる無料の開発環境でとても便利なツールなんですが、「Emacs・Vimで開発したい!」もしくは「Xcodeを立ち上げるのもめんどくさい!」という人もいるかと思います。そこでそんな人たちのために、Xcodeを(あまり)使用せずに行うiPhoneアプリの開発のTipsをご紹介できたらとおもいます。

    検証環境

    • Mac OSX 10.5.8
    • iPhone Simulator SDK 3.0

    ※ OSのバージョンや環境によって違います

    iPhoneアプリ作成

    まず、今回の例として使用するiPhoneアプリの雛形をXcodeで作成します。Xcodeを起動して、「ファイル」->「新規プロジェクト」で「新規プロジェクト」ダイアログが表示されます。そのダイアログで「View-based Application」を選択してプロジェクトをどっかに保存してください。作成すると、以下のようにiPhone用テンプレートが作成されると思います。

    作成したら、メニューの「ビルド」->「ビルド」を選択して、一度、iPhoneアプリを作成します。

    iphonesimを作成

    次に、コマンドラインからiPhoneシミュレータを立ち上げるために、ここからソースコードをダウンロードして、”iphonesim”というツールを作成します。(ダウンロードして解凍すると、Xcodeのプロジェクトが入ってますので、お使いの環境にあわせてビルドをしてください。)

    コマンドラインからiPhoneシミュレータの起動

    ビルドしてできたiphonesimを利用し、はじめに作成したテスト用のiPhoneアプリをiPhoneシミュレータ内で起動させます。

    # iphoneアプリのプロジェクトのパスが"~/Desktop/Fac/Test"だった場合
    $ pwd
    /Users/nakano/Downloads/iphonesim/build/Debug
    $ ./iphonesim launch ~/Desktop/Fac/Test/build/Debug-iphonesimulator/Test.app
    [DEBUG] App Spec: 〜
    [DEBUG] SDK Root: 〜
    [DEBUG] Session started

    何もエラーがなければ、iPhoneシミュレータが立ち上がりiPhoneアプリが表示されると思います。

    いろいろ

    Q: Xcodeしか使ってないじゃん!ソースコードを編集してビルドするときはどうすんのよ?
    A:xcodebuildというコマンドでビルドできます。

    $ xcodebuild -configuration Debug -sdk iphonesimulator3.0
    Q:デバッグは?
    A:iPhoneアプリのPIDが取れますので、gdb –pid=PIDでデバッグできます。iphonesim+gdbを使ってのデバッグはちょっとしたコツが必要です。今回はデバッグ方法については割愛しますが、要望があれば次の回にでも補足できたらなと思います。
    Q:Interface Builderを使いたい!
    A:お察し下さい。

    Emacsをお使いの方は”emacs-xcode.el”やAutoCompleteの”ac-source-company-xcode”など利用すれば、開発自体も便利になると思います。 そして、これらをうまく利用すれば、Xcodeに負けないぐらいのiPhoneアプリの開発ができるelispができそうだなーなんて考えてます。

    それでは、次の担当の人にバトンタッチ〜。

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