{ 2010.9.30 }

CentOSでEucalyptusを構築してNagiosとGangliaで監視する(3)

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というわけで三回目。
初めての人ははじめまして。そうでない人はこんにちは。
Fusic 仁井の提供でお送りします。

というわけで連続記事の三回目です。第一回はCentosにEucalyptusの導入、第二回はそれをNagiosで監視、という内容でした。今回は、Gangliaを使っての監視を行ないます。

Gangliaで監視する

第一回でも軽く触れましたが、Gangliaはプロセスの監視ツールになります。
Eucalyptusが正式にサポートをしていますので、Eucalyptusを監視したいときは素直にこちらを使うのが良いのではないか、ということで、今回の導入に至ったわけです。

gangliaは今回用意したマシン全てに入れますが、手順はすべて同じです。
なお、最新版を入手するためにはソースからmakeする必要がありますが、今回はYUMを使うことにします。こちらだとバージョンが少し落ちて3.0系が入ります。最新は3.1です。

# rpm -Uvh http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm
# yum install rrdtool
# yum install ganglia
# yum install ganglia-gmond
# yum install ganglia-gmetad
# yum install ganglia-web
 
# /etc/init.d/gmetad start
# /etc/init.d/gmond start
 
# /etc/init.d/httpd restart

これで動きます。実にシンプルです。とても良いことだと思います。

ここまでで一度画面を見てみます。https://ホストIPアドレス/ganglia/ にアクセスして、グラフが表示されたらOKです。

ここまでで普通の情報は見ることができます。
さらにEucalyptusの情報を見るために、README.Monitoringの記述に従いシェルスクリプトを使用します。README.Monitoringについては第二回をどうぞ。

# ./ganglia.sh -type nc -d /

-typeは[nc|warlus|sc]があり、それぞれに応じた情報がGangliaで参照できるようになります。
今回はノードで使うので -type nc で。


このように、VM~といったグラフが追加されます。
あとはcronでシェルを定期的に走らせるようにします。

# crontab -e
* * * * /root/ganglia.sh -type nc -d /

これで監視環境はできました。
それでは試しに、2つ立ててあるインスタンスのうちのひとつを停止させて変化を見てみます。

# euca-describe-instances 
RESERVATION	r-4CCD07DE	admin	default
INSTANCE	i-4D0D0940	emi-40321247	192.168.24.73	192.168.24.73	running 	mykey 	0 	m1.small 	2010-09-01T08:54:10.856Z 	LOCALCL 	eki-5DF61296 	eri-1B10156F
RESERVATION	r-46D108E5	admin	default
INSTANCE	i-403D074E	emi-40321247	192.168.24.89	192.168.24.89	running 	mykey 	0 	m1.small 	2010-09-01T02:27:01.583Z 	LOCALCL 	eki-5DF61296 	eri-1B10156F
# euca-terminate-instances i-4D0D0940
INSTANCE	i-4D0D0940# euca-describe-instances 
RESERVATION	r-4CCD07DE	admin	default
INSTANCE	i-4D0D0940	emi-40321247	192.168.24.73	192.168.24.73	terminated 	mykey 	0 	m1.small 	2010-09-01T08:54:10.856Z 	LOCALCL 	eki-5DF61296 	eri-1B10156F
RESERVATION	r-46D108E5	admin	default
INSTANCE	i-403D074E	emi-40321247	192.168.24.89	192.168.24.89	running 	mykey 	0 	m1.small 	2010-09-01T02:27:01.583Z 	LOCALCL 	eki-5DF61296 	eri-1B10156F

停止しました。

実際に画面を見てみると、以下のような感じで。

というわけで、めでたくEucalyptusの監視環境が整いました。

まとめ

ブログに書くと随分と短くて手軽に思えるものですね。
手順さえ分かればそんなに引っかかる部分もないかと思います。
Nagiosの設定が一番引っかかりやすいところではあると思いますが、やること自体は多くはありませんので、根性で乗り気れるかと。

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