おはようございます。フクダリナです。
ブログを書くまでが勉強会。ということなので、すでに1か月が過ぎようとしていますが 気にせず書きます。
UXって何?
ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)とは、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。(Wikipediaより)
難しく考えるとよくわからなくなるのですが、ざっくり言うと、いかに気持ちよくなるか。みたいなイメージでいます。(たぶん間違っています)
テストエンジニアがUXを勉強する
私は弊社でソフトウェアテストを行っています。(テスト計画も設計もテストコーディングもほぼやっていないので、テストエンジニアという肩書もいまだにシックリきていないのですが。。)
テストをする上で、システムを使う上でお客様がいかに分かりやすいか、何を求めてシステムを使うのか、を気にしながら行っていますので、UXの勉強は 私にとっても何か得られるものが多いのではないか。と思っています。
今回参加したUX勉強会は福岡UX勉強会(仮)のワークショップに参加しました。
今までで4回の勉強会とワークショップを行っています。
UXという言葉を知ったのも、この勉強会の主催者に教えてもらったからなんですが、『UX?何それおいしいの?』な私でも参加してOK!をいただきました。
今回のUX勉強会の内容
行動ワークショップということで、詳細な内容は当時参加したときのATNDにあります。
『学祭に行って つまんなそうにしている人を観察して どうやったら面白く感じるようになるか考えようぜ。』という、元学園祭実行委員&自治会員な学祭大好き人間には心トキメク内容でした。
今回お邪魔した学園祭は、北九州市若松にある、北九州市立大学ひびきのキャンパスにお邪魔しました。
北九州市立大学は北方キャンパスには何度か行ったことがあるのですが、ひびきのキャンパスはできてから10年くらいで、近くのカフェやレストランには行っていましたが、初めてお邪魔しました。地域自体、学校設立のときに整備された町なのでとっても綺麗でした。
また、偶然ですがこの勉強会の2週間前に行ったJaSST'12 Kyushuでお知り合いになった山崎先生がローカルアレンジメントをしてくださいました。(すごいタイミングだったので縁を感じました!)
いざ、ワークショップ
教室で主催者の説明のあと、4人ずつの2グループに分かれて学園祭へ。行動観察ということだったので、カメラを持参した私はとりあえず手当たり次第撮影。
行動観察では、具体的な情報を得てもいいんだよ。ということでしたので、ターゲットのすぐ近くまで行って観察。会話が聴こえるものなら、メモ。
しかし、学園祭という楽しい行事にきている人が そんなにつまんなさそうにしていることはなく、ターゲットを見つけることが難しかったです。
風の冷たい日な上に雨上がりでしたので、表情が硬い人はいましたが、気候のせいだったようですし。
お、これは?と思っても、すぐ笑顔になって、元の表情が硬い人なのか。と思ったり。
私たちのグループは、まず学生風の男性グループに目をつけ観察開始。目の前ではぬるぬる相撲が行われているのに無表情。おそらく友達同士できているのにつまんなさそう。まわりはこんなに笑っているのに一向に笑わない。
この人が笑う瞬間をみたい!という一心で彼らを観察。割とすぐに この後行われる「狩野英孝ショー」目当てだということはわかりました。
私はぴったり彼らの近くを確保。そのままお笑い芸人ショーがスタート。途中で、この人だかりを離れると 彼らの追跡ができなくなる。との思いでショーを堪能。
別の方々は早々にターゲットを変更していました。。(先にFacebookとかで連絡できる体制にすればよかったです。。)
私がショーの終盤に人だかりを抜け出したときは、グループの方々は別のターゲットに切り替えていました。
次のターゲットは親子3人で遊びにきていたお父さん。なんというか いかつい。それでいて無表情。手には出店で購入した食べ物。
このお父さんをどうしたら楽しんでもらえるだろう。という思いで観察。
残り時間がわずかだったので、私は少ない時間で観察。
教室に戻ってお話合い
各グループに分かれて、観察の結果から ユーザの背景を推測。
模造紙に観察して得られた情報を付箋に書いて貼り付け。そこから出てきた疑問や推測を意見しました。
ターゲットは 後半にみた家族。お父さんに限定し、こういう仕事をしているんじゃないか?でも、子どものこと 本当に好きだよね。
父と娘をもっと近づかせられたら もっとお父さん楽しいんじゃない?というような発想を意見。
そこから「じゃあもっとグイグイ スタッフがサプライズイベントを押し付けることで、父娘の距離を近づけられるのでは?!」といったサービス提供を結論としました。
このあとは、各グループでの発表だったのですが、時間の都合で私は参加できず、早退してしまいました。
発表自体は録画していてもらえたので 後日見れたのですが、生の感想とは違うと困るので割愛します。
もう1つのグループは 複数ターゲットがいて、また違ったアプローチでおもしろかったです。
気づき
私にとって、全く新しいジャンルの勉強会で、初めて話す方々との勉強でしたので とても刺激になりました。以下、気づきです。
・ターゲットは1つに絞る必要はない
1つのターゲットに絞って観察を続け、より深い情報を得るのも1つの策。複数のターゲットを観察することにより 広いユーザ層に受け入れられるものを提供するアイディアを考えるのもよい
・ターゲットの見極めは大切
最初のターゲットに固執しすぎていたため(決して狩野英孝のライブに気を取られていたからではない)みんなが次のターゲットに移行していたタイミングに気づかずタイムロスしてしまいました。
個人的には 『男子学生が狩野英孝のライブが始まるまでに楽しめること』を提案するのも面白いのかな?と思いました。
・よく観察するということ
こんなに他人を観察するということは初めての経験でした。人間観察は割と好きな方だと思っていましたが、気づくポイント数が全く違いました。
笑ってないけど、こんなにオシャレしているから、本当に楽しみにしているんだな。とか
雨降ってたのにそんな素材や色の靴を履いているから、急いできたのかな?とか。
話さなくても観察することで想像できることも多いんだな。と思いました。
本人が本当にそう思っての行動からかは、聞いていないのでわかりませんが、そこから無意識の欲求を引き出すことが大切なのかな。
・結論を急ぐな
結論をすぐ出そうとしてしまって「まずは たくさんの情報を取り上げることが大事」ということを教えていただきました。
たくさん情報を出すことによって「こうしたかったんじゃないか?」とか「こうすればもっと喜んでいたかも」とか「こうしていた場合はどうだったんだろう?」から よりよい、より核心についたアイディアが出るんだろうな。と思いました。
・妄想力大事
「実はこうだったんじゃない?」「○○かもしれない」という妄想する力は大事だな。と思いました。それが観察したことによる事実に基づくと 提供できるサービスもユーザの真(というより芯)の欲求に近くなるのではないかと。
また自分の経験による推測も重要だな。と感じました。「妻から見た夫とは」「母からみた娘と父の関係」は私しか経験してないので、そこから発信できる情報もたくさんあったな。と感じました。「元学園祭実行委員からの提案」は今一つだったけど。
・参加するときは最後まで
最後の発表に居れなかったのと、打ち上げ?お食事会に参加できなかったのが非常に残念です。
JaSST Kyushuのときも情報交換会の途中で帰ることになってしまったのですが、やはり最後まで参加したいな。と思いました。
途中まででも十分勉強になったのですが、まだまだ話したいことや聞いてみたいことがあったので不完全燃焼でした。
どうしても時間に制約があるので、必ず最後まで参加することは難しいのですが、Facebookなど その場以外でも交流できるツールを使って 少しでも補えるようにしたいと思います。また、限りある時間をもっと効率的にうまく使えるようにしたいな。と思います。
・UXは自由だ
どれが正解というのがないな。と思いました。これもまたUX。それもUX的にいいんじゃない?と無限に可能性があって 面白くもあり、難しくもあり。
すぐ明後日の方向にいってしまう私は足手まといになったのではないかと少々反省。
おわりに
よく分からないまま参加&都合により早退してしまったのに暖かく迎え入れてくださった福岡UX勉強会(仮)のみなさま、北九州市立大学のみなさま、 ありがとうございました。
テストエンジニアがUXしたっていいじゃない。という考えは間違っていませんでした。
やっぱり私は学校と学園祭が大好きでした。
<<余談>>
狩野英孝のライブを初めてみました。本物は意外と本当にイケメンで、TVキャラと違ってファンの黄色い声援もあり。ライブ構成も50TAの歌から始まり(ロンドンハーツユーザの私はこれが一番うれしかった)、ミニ撮影会コーナー、ミニコント、トーク と構成作家さんが作ったんじゃないの?ていうくらい考えられていてプロの仕事だな。と感心しました。
どんなジャンルであれ、プロの仕事を生で見ることは大切だと実感しました。