はてなブックマーク - 第二回 TEF九州の勉強会に行ってきました
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    こんにちは。フクダです。
    前回の勉強会に続き、第二回のテストの勉強会に行ってきました。
    会場は前回と同じAIP cafeです。

    今回の講師はJaSST'12 Tokyoで行われたテスト設計コンテスト優勝者の河野 哲也さんに、テスト設計についてお話ししていただきました。

    事前に今日の発表資料を頂いたのですが、正直ついていけるかとっても不安でした。
    難しそう

    実質ワークなしで2時間弱話されていたので、詳細は割愛。
    というより、勉強不足、知識不足でちゃんと理解吸収出来なかったな。と思いました。(河野さん スミマセン)
    ですので、印象的だった話をいくつか書きます。

    テスト設計と言っても、大きく二つある!


    テスト設計以前に、テストといっても大きく二つの意味がある。

    ■その1 『test』
    テストケースの組み合わせ
    ■その2 『testing』
    プロセスそのもの

    ですので、各々のテスト設計というと
    ■その1 『test』
    →成果物
    ■その2 『testing』
    →行為そのもの
    ということになるらしいです。

    無則のテストについて


    テストをしていると、仕組みや構造を知っている人にとっては、一見関連性がなさそうなところでテストを省いても問題なさそう。でも、バグがひそんでいるかもしれない。
    というところがありますよね?

    このような場合に、全部の組み合わせをすればいいのだろうけど、非効率!(だって、基本的には関係性ないからバグでないはずだもん!)

    そんな時のペアワイズ法
    複数因子を二つの組み合わせのみ保障することで、最低限の保障をまかなう。

    その技法を使用できるPictMasterというツールもあるそうです。
    この項目については かなり知りたかった技法で、ソフトウェアテスト技法ドリルという前にも紹介した本に説明と、PictMasterの使い方も載っているということなので
    勉強しようと思います。(後にblog書きたい)

    テスト設計はなんでいるか


    →レビューできるから!人は間違うからレビュー大事!
    →意識合わせ
    →その後の保守もし易くなる

    その為には、共通に認識出来る技法や図法は必要
    →道具はそろえろ
    でも、技法ありきだとうまくいかない

    テストは仕様書の外のことを考える仕事だ!

    テスト設計コンテスト


    今回の話の中で、テスト設計コンテストで実践した方法も教えていただきました。

    ■テスト設計はモデルで表現
    表現できないものは対象としなかった
    例)
     ・ユーザビリティテスト
     ・性能テスト
     ・意地悪テスト

    ■DFDを使って全体を理解した
    ◯と□と矢印で構成
    ・◯は機能や処理
    ・□はデータの入出力
    矢印が多くで入りしている部分を重点的に設計する
    →なぜか?
    その部分にテストするためには、結果的に使用することになる

    所感


    テストもそうなのですが、テスト設計においても『こういうもの!』という定義はないようです。
    しかし、図法や技法を知っていれば、選択肢は増えますし今あやふやになっているテストをより明確にすることができると思います。
    とくに図に起こせるのは、文章よりも理解しやすく、頭の整理にもなるなぁとあらためて思いました。

    過去に5年ほどPG経験がありますが、設計を殆どしていない&上流工程のことをやっていないので、テストケースを考えるときもローレベルテストをすぐ考えようとしていると気づきました。そのために整理できないこともあるので、今後の課題の一つにしたいです。

    テスト技法、図法について無知すぎるので、道具を揃えるべく勉強したいと思います。

      はてなブックマーク - TEF九州の勉強会に行ってきました
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      こんにちは。フクダです。

      9月9日に大名のAIP cafeで行われたソフトウェアテスト勉強会に参加してきました。
      ※TEF(Testing Engineer's Forum: ソフトウェアテスト技術者交流会)

      参加している人は


      組込系の技術者からWEBの技術者、テスト管理者まで
      年齢も社会人3年目から日本のコンピュータを全部見てきたようなベテランの方までバラエティに飛んでいました。

      開催された方は、JaSST Kyushuの実行委員をされていて、JaSSTのお話もきけました。
      また愛知から、TEF東海のまとめ人でJaSST東海の実行委員長をされている方も参加していただき、ランチ懇親会まで本当に楽しく勉強させていただきました。

      今回の勉強の内容


      ソフトウェアテスト技法ドリル/秋山浩一 著を用いて、第一章を勉強しました。

      本章の内容を転記することになりそうなので、詳細は割愛しますが、ここで出た印象的な言葉を。
      ・三色ボールペン技法を使おうと思っても、気づけば一色ないし二色になっちゃうよね
      ・類推データで100から0って想像できた?
      ・不具合モードって結局何?
      →9月21日に行われる勉強会で、JaSST'12Tokyo テスト設計コンテスト優勝された方にお話を聞けるかもしれません。

      その後に、開催者の方が作っていただいた問題でワークを行いました。

      最後に自己紹介を行いましたが、私も含め、みんなアピールしたい事があるんだなぁと思いました。(8人の紹介に30分以上かかりました^^)

      勉強会のあとは半数ほどでランチという名の懇親会をしました。
      ランチなのに場所を変えて4時間!あっという間でとても楽しかったです。

      今回の勉強会&懇親会で気づいた点


      ・関東、東海にしても(少なくともTEFの中では)TEFのWEB業界におけるテスト専門のエンジニアは極めて珍しいらしい。

      ・組込系でもWEB系でも 問題点は結局のところは一緒だということ。
       ⇒九州は組込系のテストエンジニアが多いイメージでしたので、私が入っても内容についていけるか心配でしたが、何とかなりました

      ・テストの話でも6時間は盛り上がれるということ(笑)
       ⇒ほとんどは開発もされている方でしたが、テストあるあるで盛り上がれました。

      ・テスト業界における言葉の意味が分からないことが多かった
       ⇒説明を聞くと、意味は理解できるので、単に単語など学習レベルの知識が足りていないと痛感しました。今後の課題とします。

      ・ソフトウェアについて勉強会とか色々されている方と話しをすることで、自分が今やっていることのベクトルとか今後の展開がちょっと確認できた気がします。
       これが今回一番大きく得られたことだと思います。

      これから引き続き勉強会をしていただけそう&子連れでもいいよ。と言っていただけたので どんどん参加したいと思います。

        はてなブックマーク - ボックス間移動のUI考
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        こんにちは山本です。
        なんとも小難しいタイトルにしてしまいましたが、今回は技術というよりはUIについて書きたいと思います。

        要素を左から右へ移動させる

        Webに携わっている方なら誰もが以下のようなUIを見た・扱ったことがあるんじゃないでしょうか。


        ※ボタン押しても動作はしません

        複数の選択肢から、任意の項目だけ選びたい場合によく使われますね。

        最近では、上のようなHTMLだけのシンプルなUIは見かけなくなりましたが、これだと何が問題なんでしょうか。
        自分なりにちょっと考えてみたいと思います。

        ■問題点
        1,左のリストが膨大な量だった場合、探すのが大変
        2,移動させるのに「選んで」「ボタン」の2クリック必要
        3,ぱっと見て、何をしたらいいのかわからない
        4,左の領域と右の領域の意味がそれぞれわからない
        5,項目名が長い場合、デザインが崩れる可能性
        6,普通

        かなり主観も混じっています。
        6なんかは、普通と言ってもシンプルですし好む人もいるでしょう。
        3や4は、アフォーダンス(※)に絡むことで、「右へ」ボタン一つとっても、何をどうしたらどういう動きをするのかが予測しづらいです。

        ※アフォーダンス
        環境がユーザーに対して与える「意味」のこと

        blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/3283889.html

        の記事がわかりやすかったです。

        ただ、1と2は優先度が高いのかなと思います。
        項目が100個あったら探す気も失せますし、100個全部右に移そうと思ったら200クリック必要です。

        1の解決策としては、絞り込み機能の付加でしょうか。
        項目名を対象に、文字入力による絞り込み機能を付けたいところです。

        2については色々あると思います。
        ドラッグアンドドロップでの移動、選択と同時に移動、複数同時選択して移動、など。
        最近の傾向が何かはわからないですが、ドラッグアンドドロップはよく見る気がします。
        ただ、それだとジェスチャーに制約のあるスマホでは操作が難しいですね。
        選択と同時に移動、もアクションは減りますが、但し書きを徹底しないと逆にユーザーのストレスになるかもしれません。

        う〜ん、大変。。。

        解消策

        以上の1,2の問題を解消したのが以下のUIになります。

        弊社JavaScriptの巨匠・島田が作ってくれたものをベースに改良して作りました。
        ポイントとしては、左のリストの絞り込みを行う機能を付け、ボタンの操作で左右の移動が可能となってます。
        移動のアクションのためのボタンにはラベル名を付けています。
        ここは、文字よりも、押すことで次のアクションが予測できるようなアイコンを当てるとよりいいのでしょう。

        ただ、しっかりとメッセージ性のある簡潔な文字をあてています。「選択」とすることで、ユーザーはこのリストから選択するんだ!ということを自覚し、「解除」も、リストから外すことを明確に意識させることができるかなと思います。
        また、項目名が長くなっても折り返すのでデザイン崩れは起きないのと、補助的に「全選択」「全解除」ボタンもあります。

        ボタンの色は妥当か、複数同時に選択する場合はどうするか、といった課題もありますが、かなり使いやすくなったのではないかと思います。

        よりよい使い勝手を求めて

        上記の解消策でも、実際に使ってみると問題も出たりするでしょうし、改良していく必要があると思います。
        ちょっとした機能一つとっても考慮することが多いので、他にも、いろんな人がいろんなケースで、どのようにしていけばいいか、何がより正解に近いか、頭を悩ましていることと思います。
        UXデザインという言葉がよく聞かれるようになり、製品の使い勝手が重視されるようになってきたので、いろんな方との意見交換や事例の収集ができればなと思います。